
エプソンクロスインベストメント株式会社(代表取締役:小川 恭範、本社:東京都千代田区、以下 エプソンクロスインベストメント)は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で運営するEP-GB投資事業有限責任組合を通じて、空間認識ソフトウエアなどを開発・製造・販売するスタートアップ企業のCellid株式会社(代表取締役社長:白神 賢、本社:東京都港区、以下 Cellid)に対して、このほど同社の実施する第3者割当増資を引き受け、出資することを決定しました。
Cellidは、AR*普及に欠かせない空間マッピングと自己位置推定を高速処理できる空間認識・分析ソフトウエア「Cellid SLAM」の開発およびスマートグラス向けディスプレイモジュールなどを提供する日本発のスタートアップ企業です。「Cellid SLAM」は、例えば、汎用単眼カメラを複数作業員のヘルメットに装着し、そのカメラ映像から3次元位置情報を正確に推定し、動線データの取得やリアルタイムに人の位置把握などを高速に行うことが可能です。Cellidは、その高度なソフトウエア開発力とハードウエア技術を強みとし、エンタープライズ向けやコンシューマー向けなど、さまざまなクライアントに向けて、AR技術を浸透させることで、拡大するARソリューション市場の成長を自ら推進することを目指しています。
エプソンクロスインベストメントは、今後成長を期待できるAR市場におけるCellidの高いソフトウエア開発力・ハードウエア技術を評価し、今回の投資を実行しました。本投資を通じて協業・オープンイノベーションを加速し、既存事業とのシナジーを創出し、持続可能な社会の実現に向け貢献していきます。
■エプソンクロスインベストメントについて
エプソンクロスインベストメント株式会社は、情報関連機器、精密機器メーカーであるセイコーエプソン株式会社が100%出資するCVC(Corporate Venture Capital)です。CVC運営に強みを持つ独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社をゼネラルパートナーとしたファンド(EP-GB投資事業有限責任組合)を組成して、投資活動を行っています。
URL:https://www.epson-exi.com/
■Cellidについて
Cellidは、次世代デバイスのARグラスにおけるキーコンポーネントであるハードウエア「DisplayModule」と空間認識を行うソフトウエア「Cellid SLAM」の両方を提供しています。Cellid SLAMはARグラス向け以外に、汎用カメラでも実装可能であり、産業別のソリューションとしても展開しています。
<会社概要>
会社名 | Cellid株式会社 |
住所 | 東京都港区六本木4-8-6 パシフィックキャピタルプラザ5F |
代表者 | 白神 賢 |
設立 | 2016年10月 |
事業内容 | ARグラス用のディスプレイモジュールおよび空間認識ソフトウエアの開発および販売 |
URL | https://www.cellid.com/ |
*:AR(Augmented Reality、拡張現実):現実の世界にデジタルデータを重ね合わせで表示する技術。ゲームなどのデジタルデータのみの没入型VR(Virtual Reality、仮想現実)やARとVRを融合させたMR(Mixed Reality、複合現実)がある。